人生のブループリントを見つける

魂の成長

こんにちは

ハイヤーセルフとハートを繋ぐ専門家

潜在意識デトックスセラピストの

緒方裕子です。

人生のブループリントを知る

魂のブループリント、初めて聞く方多いと思います。

あなたがなぜ生まれてきたのか、その目的や理由を考えたことがありますか?

私たちは、生まれてくる前に「よし、今度生まれる時の課題はコレだ!」と人生のテーマ(課題)を決めてそれをクリアすることを目的としてきました。

そのテーマをクリアするための道筋、人生の設計図をもって生まれてきたんです。それが「魂のブループリント」(青写真)です。

え??って思いますよね。

あなたの人生に「設計図」があったとしたら、、そして、その設計図を知ることができたら、、あなたが生まれてきた目的がわかり、その目的や課題をクリアする道筋がわかり、あなたの人生が今よりももっとあなたらしく輝けるようになる

そんなブループリント、人生の青写真を知りたいと思いませんか?

私の例でお話しましょう。

私は、幼い頃から「我慢することばかり」。5歳年下の弟、世間体を気にする母親、勉強ができればいい、とだけ言う父親

そんな家族の元に生まれて、お姉ちゃんとして、聞き分けのいい娘として、世間体の言い娘として育ちました。

自分の意志はあったのでしょうが、親が喜ぶことがいいこと、、という価値観を持っていたんです。

結婚後は、、というと、二世帯住宅・嫁姑問題、ウツ病、、文字通りの「我慢の連続」の日々。よく25年も我慢できたと思っています。

25年の中でも、両親や義両親の介護など、これでもか、、というくらいに

「わたしが頑張ればいい」
「わたしが我慢すればいい」

という大きな波がやってきました。

孤独と我慢の日々の中で

「なぜ、こんなことばかりが続くんだろう」
「本当に、わたしが我慢さえすればいいのかな」

などという疑問が出てきたりはしましたが、そんな疑問よりも、なんとか毎日を過ごしていくだけで精一杯でした。

スピリチュアルや心理学、人生の真理など、辛いことも含め経験してきた今だからこそ言えるのは

なぜ「同じような場面」ばかり繰り返して起こるのか、、

という疑問への答えです。

それは

「我慢」「自己犠牲」がわたしの人生のテーマだということ。

我慢、自己犠牲がテーマの私は、そのテーマをクリア(卒業)するための課題として選んだのが、「我慢」をして「自己犠牲」を強いられるような体験とその体験が待っているような環境です。

我慢ばかりをするとどうなるか、自己犠牲を繰り返していくと、どんな結果になるか、それを身をもって経験することで、「自己犠牲とは?」「我慢することとは?」ということを深く考えるようになったんだと思います。

思えば、このブログで発信する内容も

「違和感を感じていませんか」
「我慢していませんか」
「本当の自分ってなんだとおもいますか」

という自分の内面に向かう趣旨のものが多かったのは、自然とわたしの人生のテーマが滲み出てきたんだと思います。

わたしが「自己犠牲」「我慢」というキーワードに気が付いたとき、どう変わったとおもいますか?

もちろん、我慢しなくてもいいんだ!という、とてもシンプルな事実が腑に落ちた、という、他人様の目からみると「笑っちゃうくらいの真実が手に入ったこと」

それと、「自分のことを一番大事に思っていいんだ」という、これまた笑顔を誘うようなフレーズです。

「我慢しなくてもいい」
「自分のことを一番大事に思っていい」

これを過去の私に言ってあげたいと、心から思います。もし、とても簡単なこの真実に気が付くことができていれば、もっとスムーズな人生になったのではないかと想像しています。

こんな風に、自分のテーマと向き合わざるをえない環境と経験を、生まれる前から「設定」してきているんです。

これは、いわば人生のシナリオ(ブループリント)に描かれた人生の設計図なんですね。

あなたの人生のブループリントにはどんな絵が描かれているでしょう。想像したことはありますか?

もし、ブループリントを知ることができたら、あなたが生まれてくる時の「シナリオ」を知ることができたら、、あなたのこれからの人生がもっと輝くものになるとはおもいませんか?

魂のブループリントと運命の違い

ここでこんな疑問が生まれてきます。

設計図、っていうけど、全部わかっていたらつまんなくない??

そうですよね。

「生まれた時から決まっている」のなら、それを知ったら、かえって面白みがなくなっちゃうんじゃない??」

ホント、そうです。その気持ち、よくわかります。でもね、ちょっとここで考えてほしいことがあります。

ブループリント(魂の設計図)という中に決められているのは、「人生のテーマをクリアにする」という一筋の道だけ。

決められているのは「課題」と「目的(課題をクリアする)」ということだけだとしたら、どうでしょうか。

 

ちょっと想像してみてください。

あなたは「人生」という大きな迷路の前に立っています。目的地はどこかわからないけれど、あなたは、迷路を通りぬけて、その目的地にたどり着きたいと思っています。

壁に突き当たることもあるでしょう。
どこかで休むこともあるでしょう。
でも、ひたすら目的地へ向かって歩き続ける、、

ブループリントは、その大きな迷路を、上から俯瞰するようなものだと思ってください。

今、あなたがどこを歩いているのか
今度はどっちの方向へいけばいいのか、

迷路の中で迷っているよりも、「どちらへいけばいいのかがわかっているほうが」いいに決まっていますよね。

ブループリントで決めてきた目的地へのルートは、実は一つではありません。

登山口から山に登るときに、「第1ルート」「第2ルート」、、とルートが選べるように、選択肢はたくさんあって、あなたの意志で選ぶことができます。

これが「運命」と言われるもの。

あなたが「選ぶ」ことで、目的地へのルートが変わってくるんです。これが人生の楽しいところ、ですね。

東京から西方面、東海道新幹線に乗るときに、私は「進行方向右側」の座席を選びます。なぜなら、答えは簡単。「富士山をみることができるから!」関西から帰ってくるときには、時には飛行機を使うこともあります。なぜなら、「富士山を上からみることができるから!」

目的地(東京)は同じでも、ルートが違うと見える風景も違うし、その風景から受け取る感動も違ってきます

人生のブループリントも同じ。ブループリントの目的は「人生の課題をクリアする」ことですが、

あなたが

「どの方法で」「だれと」「いつ」「どんなふうに」

クリアしていくのかは、「あなた次第」あなたの選択にかかっているんです。だから、人生って面白い!運命は変えられる、というのは、このあたりからくるんことを教えてくれているんだと思います。

人生のブループリントを知る方法

ここまでは、人生には、生まれる前に決めてきた「ブループリント」がある。ブループリントの課題をクリアしていくのが、人生の目的なんだ、ということをお話してきました。そして、自分の課題と向き合わざるをえない環境と経験を、生まれる前から設定してきている、それがブループリントに描かれた人生の設計図、ということをお伝えしてきました。

人生のルートは一つではなく、その一つ一つの選択を任されているのが人生「運命」によって人生を変えていくことができる、ということについてもわかって頂けたと思います。

ブループリントって、どうやったらわかるの
どこで手に入れることができるの

その疑問にお答えしたいと思います。

あなたのこれまでの人生に、あなたのこれからのヒントがあるんです。」こう言われたらどうですか?

これまでの人生
あなたが歩んできた時間
あなたの経験と選択

これらを読み解いていくと、そこにあなたの「ブループリント」が浮かび上がってくるんです。

私たちが生まれてくるのには約束がある、そこにはシナリオがあって生まれてくる目的は、魂の課題をクリアにしていくこと。その過程には、選択によってたくさんの道筋がある、とお伝えしました。

その道筋の一つ一つを見てみると、それぞれの道筋(ルート)には、そのルートならではの「出来事」が用意されています。

登山道の道筋に、綺麗なお花畑があったり、美しい鳥がいたり、はたまた倒木があって迂回しなくてはいけなかったり、するように、

あなたが選んだルートには、そのルートがもつ独特な特色があるのはお分かりのことと思います。

その「ユニークな特色
起きる出来事の「独自性
あなたがどう対処していくか

これらを見ていくことで、ブループリントの概要がわかってくるんです。

例えば、とても大きな出来事が起きたら、その出来事を乗り切った結果、より忍耐強くなり逆境への耐性が増す、という成長を手にする事は変わりませんが、

それを悲しみや怒りで乗り切るか、自己成長の喜びで乗り切るか一人で乗り切るか、パートナーと乗り切るか、途中途中の選択(運命)はあなたの自由意志に任されているんです。

わたしの場合は、「どうしてわたしばっかり、我慢しなくてはいけないんだろう、、」という自己犠牲の気持ちばかりの時には、「まだわからないのね!!」という、宇宙のお仕置き(笑)みたいに、我慢しなくてはいけない現実ばかりが起こりました。

「事実は変わらない」けれども、『自己犠牲(我慢する)はやめよう!!』と決めると、ちょっと不思議なことが起こったんです。

まず、夫が変わったということ。

それまでは、音や光に敏感、という私の気質(HSP)のことを、まったく理解することはなく、「えーっと、テレビの音を小さくすればいいのね!!」みたいに、投げやりな感じで対応してくれていたんですが、「この本、読んでみた」と言って夫が出してきたのは、「繊細さんの本」。Amazonで自分で買ったそうなんですが

やっと、わかった気がする。長いことかかってごめんね

それもこれも、多分、私が「その状況をずっと我慢していたから変わらなかった」のが理由なんだと思います。私が、自分のブループリントをしっかり理解して、腑に落として、「そこから卒業する選択」をしたから、夫も変わってくれたんだと理解しています。

人生の大きな出来事に偶然はありません。インパクトのある出来事、人生を変えた出来事には、隠された意味があるんです。

その出来事の意味を理解して、あなたの人生のブループリントを知って、「何が人生の課題なのか」「どんな目的で生まれてきたのか」を知る、人生の大きな出来事には、そんな大きな意味が隠されているんです。

ブループリントを読み解く大きなヒントは、これまでの人生の中にあります。あなたのこれからのヒントがあるんです。

ブロックはブループリントを邪魔する存在?

次は、ブループリントのテーマを読み解いていくために、マクロ的な見方をしてみたいと思います。わたしがお手本、、悪いお手本(笑)になってみますね。

私の人生のテーマは「我慢」「自己犠牲」からの卒業、でした。これまで生きてきた中で、たくさん「我慢」「自己犠牲」を強いられるような、人生の出来事が出てきたのは、これまでお伝えしてきた通りです。

さて、今度は出来事の登場人物の「わたし」に目を向けてみましょう。

当時の私の頭の中をのぞいてみることにしますね。

「あぁ、またおばあちゃんから嫌な事言われた、、」
「なんで、いつもわたしばっかり言われるんだろう」
「我慢しているのは、わたしだけ」
「わたしが我慢すれば、なんとかなるから、、」

この思考パターンの繰り返しでした。起こる出来事はいろいろでも、その出来事に対しての私の思考や対処パターンは

「わたしだけ」「我慢すれば」「なんとかなる」

ほんと、都合のいい人だったと思います。これは私の中にあった、大きな大きな「ブロック」です。このブロックがブループリントの達成を邪魔していました。

我慢すればいいんだよ、あなたは我慢すればいいんだ、、

という悪魔のようなブロックの声が、ブループリントの成功を邪魔していました。

それは、私の中では「慣れ親しんだやり方=古いパターン」で、それが潜在意識の中に深く沈んでいた感覚だったんです。

これは私の思考パターンですが、誰しもが、その人特有の思考パターン(潜在意識の中に潜んでいる価値観)を持っています。

たとえば「自己中心的な自分から卒業」がブループリントに組み込まれていた場合。

自分だけがよければ大丈夫。他人のことなんか気にもとめない。我感ぜず。という出来事が繰り返し起こります。

運よく「自分は自己中心的だったんだ」だということに気が付いて、「このやり方ではだめだ、人に優しくしてみよう」という「新しいやり方・考え方」にシフトしていくと、ブループリントの目的は成功していくのだと考えます。

あなたの中にある「ブロック」はなんでしょうか

あなたの価値観が映し出されているような思考や行動のパターンはなんでしょうか

あなたのいつもの思考パターンや行動、それがもしかしたら「ブロック」となっているとしたら、、そのブロックをしっかりとみつけてあげることも、ブループリントを読み解いていく上で必要になってくると思います。

あなたが生まれる前に「約束してきたこと」を導いてあげることで、ブロックを手放す方法もはっきり見えてくると思います。

ブロックは魂の目的だった

自分にはどんな形のブロック(価値観)があるのかな、、とよーーくみてみることで、あなたの生まれてきた目的がわかります。ブロックを読み解いていくとあなたのブループリントが見えてくるんです

あなたの考え方や行動の「クセ」みたいなものはなんでしょうか。

私のところに寄せられるご相談は

「お金に困っている」
「人間関係の悩みがある」
「家族のことで困っている」

などのお悩みを多く見かけます。

詳しくお話を聞いてみるうちに、きまったように出てくるのが「〇〇にブロックがあると思うんです」という言葉。

自分で自分のことを、とてもよく理解していらっしゃって、その上で

「そこから脱却したい」「もっといい自分になりたい」と思われている方がほとんどなんです

スピリチュアル的な「ブロック解除」の方法にはいくつか種類があります。

わたしのセッションでは

あなたのハイヤーセルフさんをハートに呼び込んで、ハイヤーセルフさんの力で、ハートの中に溜まった冷たい塊を外にだしてあげる、、

ブロック解除、、というよりも、小さく固まって沈んでいた思考の固まりをゴッソリとお掃除する感覚です。

ちょうど、サンタクロースが肩に抱えている大きな袋を思いっきり裏表に返して中身を全部だしてしまう、そんなイメージだと思ってください。

でも、ちょっと考えてみてください。

スピリチュアル的にブロックを開放する「見えない世界」からのアプローチはとても有効だと思います。

事実、インナーチャイルドを癒してあげただけで

・自分の言葉でうまく伝えることができるようになった
・彼女に自分の思いを伝えることができた
・仕事が上手くいくようになった

こんな目に見えた効果(変化)があるのは事実。

自分の中にあった「ブロック」を開放してあげると、今までできなかったことがすんなりできるようになった!という嬉しいご報告も頂いています。

でも、ブロックそのものが実はあなたの「魂の目的」だったとしたら、、ブロックとしてもっているものを、「クリア」にしていくことこそがあなたの「魂の目的」だったとしたらどうでしょうか。

仮に、スピリチュアル的にブロックの固まりをスッキリお掃除できたとしても、あなたの考え方や行動が変わっていかなければチリが積もっていくのと同じであなたの前に現れてくる出来事は今までと変わりません

なぜならあなたが「魂の目的」をしっかりとわかっていなければあなたの「現実」は変わっていかないから

ちょっと厳しい言い方に聞こえるかもしれませんがあなた自身の力で、ブロックを解除していける方法を手に入れた方がいいとはおもいませんか?

スピリチュアルに関わって20年いろいろやらかしながら(笑) たくさんの学びを重ねてきました。

自分の過去生を目の当たりにして、命(魂)って繋がっているんだ、というところから始まり、離れていても人と人とは繋がっているんだ、見えているところ(顕在意識)だけじゃなくって見えないところ(潜在意識)の力の存在を知り、見えているところも見えないところもどちらも同じ自分、それを繋いでいるのが「今の自分」で

今の自分をしっかり知って

愛してあげて

認めてあげる

そうすることで、今の自分の「魂の目的」がわかって、その目的に沿った人生の過ごし方をするのがハイヤーセルフさん(高次元の自分)が望んでいること。

ハイヤーセルフとハートを繋ぐのが私の役目なんだ、、

そんな壮大なストーリーが見えてきたように思っています。

私のブロックは「自己犠牲」。そこから抜け出せない、長い年月がありました。そのブロックから学んだのは自分を大事にすること。

その、とてもシンプルなフレーズにたどり着くとわたしの人生はガラっと変わっていったんです。

あなたにも同じことが起きます。あなたのブロックは「魂の目的」そのもの。

そのブロックをあなたなりに理解して受け止めて、どうやったらブロックをなくしていくことができるか。現実生活の中でブロックから抜け出すための「自分なりに考え付いた新しい方法・やり方・考え方」をみつけたらしめたもの。

現実面からも、あなたのブロックが解放されていくんです。

あなたの人生を最適化するために

人生のブループリントとは、生まれる前から決めてきた「魂の目的」「人生の設計図」だとお話してきました。

魂の目的はだた一つ。「この世界(あなたの人生)での成長」です。

何千回何万回と転生を繰り返していく中で「あなたがこの人生を選んで生まれてきた」のは「その人生での目的がある」から。目的の達成のための道筋ははっきり決めているのではなく、ブループリントには何パターンも道筋があってその時々のあなたの選択によって、道筋(ルート、出来事)を自由に選択できる自由意志で運命は変えていけるものなんだ、ということはお分かりいただけたのではないでしょうか。

わたしが人生のブループリントを考えるきっかけとなった出来事をご紹介したいと思います。

祖母の代まで遡るので、気長にお付き合いくださいね。

母方の祖母は、炭鉱を営んでいた一家の次女として生まれました。姉妹に男の子が生まれなかったため、4人姉妹の次女だった祖母は、養子(祖父)をとって家を継ぐことになります。

丁度、広島に原爆が落とされた翌日、祖父は「知人が心配」と言って現地に赴き、そのまま亡くなったと聞かされました。

祖父が亡くなり、当主だった祖母は、鬼のように働き、家と稼業を守ったそうです。

母は3人姉弟の長女、下に妹と弟がいます。母からいつも聞かされていたことがあります。

「おばあちゃんはとても怖かったの。口答えは許してもらえなかった」
「おばあちゃんの言うことは絶対なの。」
「早くお嫁にいくのが親孝行なんだから、、って言われ続けたのよ」
「子供は親の言うことを聞くのが当り前」

祖母は、女手一つで子供を育てながら稼業を盛り立て、炭鉱で働く男性たちになめらないようにと、気丈にふるまっていたんでしょう。祖母の頭にあったのは「家を守ること」。

母は、当時お付き合いがあった人とは結婚させてもらえず、「女は親の言う通りの結婚するのが幸せだから」と言われて、21歳の若さで見合いをさせられます。

そうやって生まれたのが私。そんな母から育てられたのも「私」です。

こう考えてみると私自身のブロックが「自己犠牲からの卒業」だというのもなんだかわかる気がしています。

母は結婚した後、東京に移り住むことになります。福岡⇔東京という距離をはさんでも親子を結ぶ強い「思い込み」は切れることがなかったようです。

子供は親の言うことを聞くのが当り前」母が祖母から受け継いだ「思い」=「思い込み」は、結婚後も長い間、母を縛ることになったようです。

祖母にとっての母は、結婚して遠くに住んでいるという事実よりも、「いくつになってもなんでも言うことを聞く娘」「自分の思い通りになる娘」

その想いに応えるように母は、父を一人で東京に残して、幼い私と弟を連れて福岡に長期帰省をしていました。母の視線の先には、私たち家族ではなくいつでも祖母がいたようです。

いつまでも親を気にしながらの生き方は、母が亡くなるまで続きました。

「ちょっと具合が悪くなったから、来てくれない?」

祖母からのこんな一言で、まるで隣町に行くような感覚で東京⇔福岡を往復する母。新幹線で5時間足らず、とはいえ当時60歳の母にとって心身の負担になっていたことでしょう。。

でも、母の口から決まってでてきたのは「おばあちゃんに呼ばれたからちょっと行ってくるね

端から見ていた私は、呼びつけられて? 周りに世話をする人がいるのに?なぜあなたがいくの?そんな?マークばかり。

それでも、母は「言われたからには行かなきゃ」と出かけていったんです。まるで、「それが仕事だから」と言わんばかりでした。

母の遠距離介護の生活はそう長くは続きませんでした。

なぜなら、祖母の介護の影に隠れて、自分自身の病魔の進行を見逃していたから。

母が66歳になったある日のこと。祖母が脳梗塞で倒れた、という知らせが届きました。幸い、発見が早かったので一命をとりとめたものの半身不随がのこり、しばらく入院することになったんです。

母はそのころ、「なんだか胃の調子がわるいのよね」と言って、いつも市販の胃薬を飲んでいました。

自分の身体のことよりも「なんとしても祖母の看病にいかなくては!」という思いが先にたって、入院する祖母の傍で、自分は付添用のベッドに寝る生活を「選択」したんです。

今考えると、その時に検査をしていれば、もしかしたら早期発見できたかもしれません。なぜなら、入院する祖母に付き添う生活が長引くにつれて、自宅に帰ってくる母の様子が変わっていったから。

顔色が悪くなって、食欲がなくなりみるみるうちに体重も減っていったんです。

看病疲れだから、、という母の言葉を押し切って掛かりつけの内科に連れていきました。すると、ここでは検査しきれないからすぐに別の病院へ、、と言われ急遽大学病院へ紹介されることに。

母の身体をむしばんでいたのはスキルス性の胃がんでした。進行が早く、見つかった時には「手術をするには手遅れです」という残酷な宣告。

わたしたち家族には「余命4ヶ月」を告げられました。

母にとっては、祖母は「絶対的」なもので、自分ではどうにもできない存在だったのでしょう。自分の意志よりも優先しなければいけないもので、どんな時も大事にしなければいけなかった、、。だからこそ、身体の具合が良くないときにでも、祖母のことを優先しなくてはいけない、「なんでも言うことを聞く」ことで祖母との絆を保っていたんだと思います。

自分に対しての責任よりも、どんな時にでも「親の言うことは絶対」という親から受け継いだ「観念」の方を選択したんです。悲しいけれども、これが現実でした。

祖母は闘病の末に亡くなりました。その2ヶ月後、あとを追うように母も亡くなりました。

入院中だった母に「祖母が亡くなった」ということを伝えた時のこの言葉が今でも忘れられません。

「あのね、なんだか 頭の上の雲が晴れたみたいな晴れやかな気持ち。」「だから、治ったら、いろんなところに出かけてみたいのよ」

母の余命を伝えられていたわたしには、返事をする勇気がなかったのを昨日のことのように覚えています。

人生の最後になって、祖母の呪縛から逃れた母にとっては、病室から眺める空はどこまでも青く高く、晴れ晴れとした希望に満ちていたものに見えたんだと思います。

66年間の母の人生は、生まれた時から祖母の持ち物だった、

でも、人生の本当の最後になって、やっと自分の時間を取り戻したのでしょう。

身体は辛くても、自由にどこでも行けなくなっていたとしても、心だけはのびやかに、それまでなく自由で、誰からも束縛されることのない、心安らかな気持ちでいたことでしょう。

母がその生き方を選んだのも、母の選択。母の生き方を見て、私が学ぶのも、わたしの選択。人生のブループリントを考える時に、わたしが一番最初に思ったことは、母の人生から学んだことだったんです。

祖母と母とを、2ヶ月間の短い間に亡くした経験そのものは、言葉にならないくらいに辛いものです。大切な人を亡くす辛さは、やがて亡くなった人の人生そのものを考えていくきっかけになります。

母が決めてきた人生のシナリオを目の前にして、わたしもたくさんのことを学びました。母の人生のブループリント、それは「自分を犠牲にしない」「親と子供は、生まれた瞬間から別々の人生がある」ということ。

母は人生の最後になって、自分を大事にする喜びを知ったんだと思います。それも「母の選択」。

あなたの人生のシナリオ、ブループリントにはなにが描かれているのでしょう。あなたの人生、何を選択していきますか?どんな風になっていきたいと思っていますか?

そんな疑問にお答えするのが「ハイヤーセルフ同気セッション」です。

あなたの疑問に、スピリチュアルな観点からお答えしていきます。

 

わたしをサポートしてくれているハイヤーセルフさんはどんな人?

そんな疑問にお答えします。

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緒方裕子 - リザスト
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